注目のAR/VR市場とディスプレイ技術~特別調査レポートより

Published May 6, 2021
第39回 DSCC田村のFPD直球解説 (電子デバイス産業新聞)

DSCCは、民生用とエンタープライズ用のAR (拡張現実) とVR (仮想現実) ヘッドセットに関するディスプレイ技術と市場動向をまとめた初のレポート AR and VR Display Technology and Market Report 2021 (一部実データ付きサンプルをお送りします) を発刊した。

本レポートは、民生用とエンタープライズ用のAR/VRヘッドセット (パススルーARは含むが没入型VRは除く) の市場予測はもちろん、そこに搭載されるOLEDやLCD、LCOS (Liquid Crystal on Silicon)、MicroLED、OLED-on-Silicon (SiOLED=MicroOLED)、Laser Beam Scannerといった各種ディスプレイ技術をカバーし、メーカー各社の動向や市場予測を網羅している。

※クリックで鮮明表示されます ※出典: AR and VR Display Technology and Market Report 2021


AR/VRヘッドセットに関しては近年、GAFAが商品化に向けた動きを積極化している。数多くのスタートアップを買収し2022年の商品化が噂されるApple、ヘッドセットメーカーのOculusを傘下に持つFacebook、ARグラスのパイオニアとして産業用から民生用への参入を図るGoogleなどが、MR (複合現実) 技術も含めて相次いで新製品を投入してくるとみられる。

なかでも最大の市場を形成すると予想されるのがSiOLED (MicroOLED) だ。TFTではなく、シリコンCMOSをバックプレーンに用いた高精細なOLEDディスプレイで、すでにカメラ用の電子ビューファインダーなどに採用されている。SonyやEpson、米eMaginなどが量産中だが、近年はBOEやLakeside、Seeyaといった中国勢が大挙して参入。中国勢は2017年以降、生産体制の構築に50億ドル以上を投資している。

カラーフィルターがないモノクロタイプは高い輝度を実現できる (緑は1万ニット以上) が、今後の開発テーマはフルカラーにおける高輝度化。eMaginやKopinといった米国メーカーはフルカラーで2万5000ニット以上に高める開発ロードマップを有している。

また、新ディスプレイ技術として期待されるのがモノリシック型のMicroLEDだ。LEDアレイとICバックプレーンを貼り合わせたもので、LEDの製造に300㎜シリコンを用いるGaN-on-Silicon技術の開発も進んでいる。

すでにスマートグラスメーカーのVuzixがJade Bird Display製を次世代グラスに採用することをアナウンス済。ただし、これは単色タイプのディスプレイで、RGBネイティブカラーのモノリシック型はまだ発表されていない。実現に向けて量子ドットを用いた色変換技術やLED製造技術などが提案されているが、製造の複雑化やコストの増加といった課題を解決していく必要がある。

(本稿は、5月6日付「電子デバイス産業新聞」のDSCC連載記事を基にしています)

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本記事の出典調査レポート
AR and VR Display Technology and Market Report 2021

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Written by

Yoshio Tamura

tamura@displaysupplychain.com