Press Releases

田村喜男の視点 他

[新着 8月号] 20年目を迎えるiPhone

August 8, 2025

2026年は、AppleがiPhoneを07年に発売してから20年という節目の年に当たる。10周年を迎えた2017年には、初めて有機ELをディスプレイに採用し、ホームボタンを廃止した「iPhone X」を記念モデルのようなかたちで発売しているが、同様に26年に発売されると目されているのが、折りたたみ可能な「フォルダブルiPhone」だ。フォルダブルiPhoneは、畳んだ内側に7.6インチ、外側に5.4インチの有機ELを搭載するとみられている。このパネルはCOE (Color Filter on Encapsulation) を採用して偏光板レスとし、すでにSamsung Display (SDC) が供給契約を結んだと噂されている。端末の価格は2000ドル強になる見通しだ。続きを読む

[7月号] 過渡期を迎えたフォルダブル

July 1, 2025

これまで右肩上がりの成長を続けてきたフォルダブルスマートフォンが伸び悩んでいる。当社の予測によると、フォルダブルスマホ用有機ELパネルの出荷枚数は、2024年の2300万枚から、25年は2130万枚に減少する見込み。ただ、アップルが予測どおり2026年にフォルダブルiPhoneを投入すれば、再び成長軌道に乗る見通しだ。続きを読む

[6月号] LCD需給が反転、5月より工場稼働率調整

June 11, 2025

米トランプ政権の関税政策に備え、FPD業界では2024年12月から液晶パネルメーカーの工場稼働率が高い状況が継続してきた。これは、言うまでもなく、関税の影響を避けるため北米向けの納入を前倒ししようとした動きであり、液晶を中心にパネルへの旺盛な需要が続いてきた。続きを読む

[5月号] 2025年のスマホ市場トレンドとトランプ関税~4/22セミナーの直前解説 (2)

April 16, 2025

カウンターポイントリサーチ FPD部門 (旧DSCC) は、4月22日 (火) に東京コンファレンスセンター・品川5階大ホールにて「FPD産業分析セミナー 2025年前期版」を開催する。そのなかで「スマートフォン市場」を解説する同社シニアコンサルタントの宮下洋子氏に、講演の主なトピックスや昨今の市場動向などについて伺った。続きを読む

[4月号] スマホ採用でCOEが拡大、車載ディスプレイの新動向も~4/22セミナーの直前解説 (1)

April 11, 2025

カウンターポイントリサーチ FPD部門 (旧DSCC) は、4月22日 (火) に東京コンファレンスセンター・品川5階大ホールにて「FPD産業分析セミナー 2025年前期版」を開催する。FPD技術/設備投資/製造装置担当アソシエイト・ディレクターのJayden Lee氏に、講演の主なトピックスや昨今の市場動向などについて伺った。続きを読む

[3月号] iPhone用パネルの供給シェア~16e登場も17は前年と大差なし

March 6, 2025

AppleがiPhoneの新モデルとして「16e」を発売した。これまでエントリーモデルとして提供してきた「SE」の後継機にあたるが、仕様としては最新モデルの16を多少スペックダウンしたようなかたちになった。パネルサイズはSEの4.7インチから6.1インチへ大型化され、ホームボタンがなくなった。加えて、AI対応を最優先としたこともあり、発売時の価格はSEの429ドルから16eは599ドルへ高くなった。続きを読む

[12月号] 2025年のFPD投資トレンド

December 5, 2024

DSCCでは、2025年のFPD装置需要は24年比8%減の67億ドルになると予測している。IT用有機EL向けのG8.7に加えて、フォルダブル対応を視野に入れたG6ラインのLTPOやCOE (Color Filter On Encapsulation) 対応の増設などが中心となるが、FPD工場の新設を計画しているインドの動向なども注目ポイントとなる。続きを読む