Press Releases

田村喜男の視点

[7月号] 急激に普及していく生成AIスマートフォン

July 8, 2024

生成AIを搭載したスマートフォン (スマホ) の商品化が加速しており、2024年は生成AIスマホが飛躍する年となりそうだ。DSCCの親会社であるCounterpoint Researchの調べによると、2023年に出荷されたスマホのうち、生成AIスマホは1%に満たなかったが、インストールベース (市場で使用されているスマホ) の台数は2023年の数百万台から27年には12.3億台に達し、普及率は43%まで上昇する見通しだ。続きを読む

[6月号] Apple、有機ELパネルを初搭載したiPad Proを発売

June 12, 2024

Appleは先月、初めて有機ELパネルを搭載したタブレット端末「iPad Pro」を発売した。11.1インチと13インチの2モデルで、前者はSamsung Display (SDC)、後者はLG Display (LGD) が主にパネル供給しているが、LGDは前者の供給も一部サポートしている。このパネルはApple向けの特別仕様で、ガラス基板と薄膜封止 (TFE) を組み合わせたハイブリッド型である。また、発光層を2層にしたタンデム構造を採用して輝度と寿命を向上。さらに、もともと0.5mmのガラス基板をエッチングで0.2mmまで薄くし、軽さを追求している。続きを読む

[4月号] 有機EL G8.7投資本格化、ハイブリッド構造など新技術も進展~4/25セミナーで解説

April 15, 2024

調査会社のDSCC (Display Supply Chain Consultants LLC) は、4月25日に DSCC発 FPD産業分析セミナー を開催する。韓国・中国の投資動向に詳しいFPD技術・製造装置担当ディレクターのJayden Lee氏に、講演のホットトピックスなどを伺った。(聞き手&構成: 電子デバイス産業新聞 澤登美英子記者)続きを読む

[3月号] 2023年のFPD製造装置メーカーランキング

March 1, 2024

2023年のFPD製造装置売上高ランキングでは、キヤノンが2年連続で首位を維持した。この売上高にはキヤノントッキが含まれており、キヤノンとトッキを分けた場合には、Applied Materials (AMAT) が首位、キヤノンが2位、キヤノントッキが3位となる。続きを読む

[2月号] CES 2024から見えたAdvanced TV技術

February 5, 2024

世界経済の低迷に伴い、2023年に続いて24年も苦戦が予想されるTV市場だが、先月開催されたCES 2024には4000社以上が出展し、コロナ禍以前の活気を取り戻したように映った。各社が最新のFPD技術を数多く披露し、あの手この手で消費者の購買意欲を喚起しようと躍起だが、そのなかから大型FPDに注目して紹介する。続きを読む

[1月号] 2024年のFPD市場トレンド

January 10, 2024

DSCCでは、2024年のFPD需要面積 (液晶+有機EL) の伸び率を前年比5.9%増、生産能力の増加率を同3.2%増と予測している。いずれもマイナスだった2023年から回復する見通しで、製品在庫が正常化して市況が上向くと見込まれる4-6月期から復調を感じられるようになるだろう。続きを読む

Counterpoint ResearchがDSCCを買収、 ディスプレイとサプライチェーンの専門知識にさらなる深み

December 14, 2023

Counterpoint Research は、供給サイドでは半導体/部品/製造、需要サイドではスマートフォン/家電/PC/サーバー/ネットワーク/自動車/産業/その他コネクティッドエンドマーケットをカバーしている、世界有数のテクノロジー業界リサーチファームです。Counterpoint Researchはこのたび、ディスプレイ業界のスペシャリストである Display Supply Chain Consultants (DSCC) の買収を完了しました。続きを読む

[12月号] 2024年のFPD投資トレンド

December 14, 2023

DSCCは、2024年のFPD装置需要は23年比82%増の85億ドルになると予測している。需要が大きく縮小した2023年から大幅に回復するが、液晶への新規工場投資はなく、有機ELの戦略投資案件に限られそうだ。戦略投資の一つとして注目されるのが、G8.7のIT用有機ELだ。続きを読む