MiniLED“元年”始まる~WOLEDへの影響は?

Published February 23, 2021
田村喜男の視点

本稿では、2月22日付グローバルブログ DSCC TV Cost Report Highlights Battle Between OLED and MiniLED (全4図付き) を筆者の視点で補足解説する。

同ブログ中のデータ (下記2図) では、MiniLEDバックライト搭載LCDの総コストは、WOLED総コストと同等かやや上として示されているが、MiniLED灯数次第ではWOLEDの下から上まで様々となる。65インチで数1,000灯レベルであればWOLEDパネルより低コスト、数万灯であればWOLEDより高コストとなる。MiniLEDチップなどの仕様次第では、10,000~20,000灯レベルでもWOLEDと同等レベルのコストが可能と見込まれる。

MiniLEDバックライト搭載LCD TVが、2021年から大きく立ち上がろうとしている。

Samsungが2021年モデルの上位4シリーズにおいて、15モデルものMiniLED製品を「Neo QLED」と称してラインナップした。同社のMiniLED LCD TV製品の2021年販売計画は150万台という。MiniLED10,000灯以上の65インチUHD最安値でも$2,199を、中国TCLの2020年下期モデル6シリーズの数1,000灯のMiniLED QLED 65インチUHD $899と比較すると、格段に高い。中国大手TVブランドからもMiniLED LCD TVの製品化が予想されており、65インチサイズで$1,000をはるかに上回るWOLED TV製品価格に対して、多くのMiniLED製品は$1,000を下回る価格帯に位置づけられるであろう。SamsungのMiniLED製品の今後のトレンドは、QLEDの上位モデルから中位、下位へと浸透していくという観点から、WOLEDへのインパクトはないものと言えよう。

一方、中国TVブランドにおいては、WOLED製品価格帯の相当下にMiniLED製品価格帯が位置付けられていく方向であり、今後WOLEDがハイエンドからミドルハイエンドまでラインナップしていけるか否かが注目される。

Bottom Emission 42” WOLED UHD Panel Total Cost on G8.5 in China with MMG

Source: DSCC Advanced TV Cost Report

65” UHD 60Hz LCD Module Cost on Gen 10.5 in China with MiniLED and QD

Source: DSCC Advanced TV Cost Report

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Written by

Yoshio Tamura

tamura@displaysupplychain.com