10/11セミナーの見どころ解説 (1) LCD TV在庫指数とLCD生産ライン稼働率

Published September 28, 2022
Logout
「FPD市場総論」枠から

2022年後半のFPD供給過剰と生産調整は想定以上に落ち込み、長引いている。その背景として、

1) 2021年から蓄積されてきたFPDの川上から川下までのサプライチェーンにおける過剰在庫が、2022年初頭に存在していた。
2) 巣ごもり需要によるコロナバブル需要は、2021年から2022年にかけてピークアウトしてきていた。
3) ウクライナ情勢により、東欧ロシアや西欧におけるFPD製品需要が、2022年Q1以降急速に悪化した。
4) 世界的物価上昇により、消費者の志向は生活必需品に移行し、消費者におけるFPD製品需要枠が落ちた。

などが挙げられ、多くのマイナス要因が同時発生した結果、FPD需要を想定以上に押し下げている。端的には、2022年下期のFPD市況は、FPD需要低迷期の環境において、サプライチェーンにおける過剰在庫が圧縮されている状況である。

2023年のFPD市況の考察ポイントとして、

1) 在庫正常化に伴う生産・稼働率回復のトレンドは?⇒ 基本的に、2023年Q1中に在庫が正常化し、下期には稼働率が回復する。
2) FPD収益回復トレンドは?⇒ 黒字化は2023年下期か?
3) FPD新規工場立ち上げと設備投資は?⇒ 新規工場立ち上げは、当初計画より緩い傾斜での立ち上げか、あるいは遅延される。設備投資は、IT用OLEDのような戦略的投資を除き、収益回復と稼働率回復に連動される。
4) FPD不況下における成長市場は?

などについて、10/11セミナー会場にて詳細を解説したい。

LCD TV在庫指数とLCD生産ライン稼働率
※クリックで鮮明表示されます

[全7枠が決定] DSCC Japanは実に3年ぶりとなるオンサイト有料セミナー「第5回 DSCC Japan セミナー~2023年を徹底予測!FPD市況回復の行方は?」を10月11日に開催します!FPD産業調査歴30年超のアジア代表・田村喜男を軸に、市況急変下のお客様ニーズに真に応えられる当社ならではの充実プログラムをご提供します!ぜひ品川にお越しください![セミナー専用ページはこちらから]

Image Description
Written by

Yoshio Tamura

tamura@displaysupplychain.com