フォルダブルスマートフォン出荷はQ1’22も引き続き急増~2022年は力強い成長の見通し

Published May 31, 2022
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フォルダブル (折りたたみ式) スマートフォンの出荷台数がQ1’22に前年比571%増の222万台に達した。この急成長カテゴリーとしては過去3番目に優れた実績となった四半期だったが、前期比では過去最高だったQ4’21の420万台から47%減少している。

Samsungが引き続きこのカテゴリーをリードしているが、シェアは74%に低下した。Huaweiのシェアは20%に上昇した。他には2%以上のシェアを獲得したブランドはなかった。モデル別では、Samsung Galaxy Z Flip 3が3四半期連続で市場をリードし、51%のシェアを獲得した。Galaxy Z Fold 3は3四半期連続2位を維持したが、Huawei P50 Pocketに追い抜かれる寸前だった。これら3モデルで91%のシェアを占め、他には2.5%を超えるシェアを獲得したモデルはなかった。Z Flip 3やP50 Pocketなどのクラムシェルモデルが70%のシェアを占め、Q3’20以来の最高シェアを占めている。

Foldable Smartphone Shipments by Brand
Source: DSCC’s Quarterly Foldable/Rollable Display Shipment and Technology Report
Foldable Smartphone Shipments by Model
Source: DSCC’s Quarterly Foldable/Rollable Display Shipment and Technology Report

レポート執筆者でありDSCC創業者兼CEOのRoss Youngは次のように述べている。「2022年は大半のFPDアプリケーションにとって困難な年になりそうだが、フォルダブルスマートフォンは強力な成長を示す見通しだ。フォルダブルスマートフォンの出荷台数は107%増で1600万台を超え、フォルダブルスマートフォン用FPDの出荷枚数は102%増加で2000万台を超えると当社では予測している。成長をけん引するのは、Samsungから今後発売されるZ Flip 4とZ Fold 4に関する野心的な計画と、他の3ブランドから2022年下半期に発売される新モデルの貢献である。2022年に注目すべき興味深い動きの1つは、Fold 4がどれくらいの実績を挙げるかだ。Samsungは最近この製品への期待を高めており、Fold 4にはFlip 4を上回る成長を見込んでおり、昨年の1799ドルよりも低い発売価格を提示する可能性がある」

Foldable Panel Shipments, Phone Production and Phone Shipments
Source: DSCC’s Quarterly Foldable/Rollable Display Shipment and Technology Report

レポート最新版では、確認済みプログラムに新たなブランドとサイズが追加されたフォルダブルノートPCの動向と、LGのローラブル (巻き取り式) テレビ出荷の一時停止も明らかになっている。

DSCCの Quarterly Foldable/Rollable Display Shipment and Technology Report では、フォルダブルデバイスとフォルダブルFPDの2022年までの月次および四半期出荷実績と2026年までの年間出荷予測を、ブランド、モデル、FPDサイズ、リフレッシュレート、バックプレーン技術、カバー材料、UTGおよびCPIサプライヤー、ノッチ vs. ホール vs. UPC、偏光板サプライヤー、ハードコートサプライヤー、タッチセンサーサプライヤー、指紋認識タイプ、チップセット、チップセットサプライヤー、カメラ数、ネットワークタイプなどの項目別に提供しています。さらに、すべてのアプリケーションのモデル別サプライチェーン、Samsungの地域別生産、FPDとデバイスの収益、FPDとデバイスの価格、現在および予測されるFPD材料のBOM、ディスプレイ技術の進歩、フィルムスタック/デバイスの断面図などのデータも収録しています。詳細については info@displaysupplychain.co.jp までお問い合わせください。

(英語原文はこちらから)

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Written by

Ross Young

Ross.Young@DisplaySupplyChain.com