LCD需給反転するも2021年のLCD市場は絶好調の結果に

Published July 30, 2021
田村喜男の視点

2021年のFPD市場は、コロナバブルの恩恵を受け、LCD市場成熟後前例のない大型LCDパネル価格の高騰により、前年比40%増の大きな売り上げ増、1,680億ドル (LCD単独では45%増の1,260憶ドル) まで達する見込みだ。TV用パネル価格は、32インチから55インチまでいずれも、2020年5月の底値から2021年6月の高値まで2倍から2.5倍を上回る結果となった。

LCD需給反転により、2021年7月にはいよいよTV用パネル価格の値下がりが始まった。2021年下期のTV用パネル価格値下がり及びその加速を見込んでも、2021年総売り上げは上記のような飛躍的な結果が見込まれる。LCD需給反転はしたものの、LCD収益は高水準にあり、LCD生産稼働率は2021年末まで現在の高水準が維持されそうだ。その結果、実需とのギャップが生じ、在庫は増加基調に、パネル価格は下落基調に転じていく流れとなる。生産が実需を上回ると、その需給ギャップにより、TV用パネルを減産してIT用パネルを増産することは容易となっていく。IT用パネル価格に関しては、2021年7月でも値上がりしているが、2021年第4四半期には値下がりに転じる可能性があるとみている。

コロナ禍におけるFPD需要動向は非常に読みにくいところではあるが、コロナバブルは米国TV市場からピークアウトが始まっており、2022年のIT用LCD世界需要は前年比減を想定している。TV用LCDも同微減を見込み、FPD全体の前年比面積成長率は、2021年+9%から2022年は+3%へ減速する見通しとなる。FPD面積ベース生産能力年率増加率は、2021年+10%、2022年は+8%、増加が継続する。2022年の需給ギャップは5ポイント差が生じ、2022年のLCD市場は供給過剰に転ずる。今後2021年上期に向けて、LCD TV用パネル価格はある程度急落していくことになるであろう。収益面でどれほどのハードランディングになるか否かが注目点となる。

LCD需給バランス見通し (右グラフ=左グラフ需要2022年から年率1%UP)
※クリックにて鮮明表示されます。

本記事の出典調査レポート
Quarterly FPD Supply/Demand Report

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Written by

Yoshio Tamura

tamura@displaysupplychain.com