田村喜男の直前解説!第一弾「LCD需給バランス分析」

Published August 18, 2020
田村喜男の直前解説!第一弾「LCD需給バランス分析」

本稿では、講演資料の第三章『FPD需給バランス』において解説する、LCD需要とLCD生産見通しにつき事前紹介したい。※講演時には四半期別データを用います。

2020年のLCD需要数量は、対前年比でTVが-5%、ITが+7%、LCD総面積で-0.5%を予想する。Q3’20の生産が好調でTV用パネル価格が上昇し、キャッシュベースではすでに黒字化している。ここでの予測は、COVID-19の影響による“巣ごもり特需”はQ4’20から緩和する前提である。2020年のLCD面積需要が前年比横ばいであること自体も、従来見通しの-5.5%より大きく上方修正をした予測であるが、Q3’20におけるLCD生産が非常に強く、Q1’20-Q3’20のLCD基板投入面積総計で、前年比+4.5%に達する。Q4’20で5%程度の稼働調整をしても、2020年のLCD生産総面積は+3.4%ということになる。言い換えると、2020年末で2週間の過剰在庫となり、これが2021年の需要に持ち越されることを意味する。以上、LCD需要面積は2020年で-0.5%、2021年で+5%と予想する一方、LCD生産面積は2020年で+3.4%、2021年で-1%と予想することになる。

一方、今後Q4’20にかけて需要の変動可能性があり、もう一つのシナリオも解説する。Q3’20の好調な実需が予想より強いか弱いか、そしてこの好調な実需がQ4’20でどんな速度で緩和していくかにより変動する。2020年末での4%の生産過剰分を2020年のLCD TV需要で補うには、2020年のLCD TV需要数量が前年比-1%まで上振れする必要がある。これが実現すれば、2020年のLCD生産過剰はなくなり、2021年は需要と同等の+5%程度の成長が見込まれることになるが、現時点では前者及び図をDSCC予測とする。

下図出典) DSCC Quarterly All Display Fab Utilization Report

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Written by

Yoshio Tamura

tamura@displaysupplychain.com