田村喜男『COVID-19状況下のFPD市場総論セミナー』全四章・120分間の解説動画付き全74頁のパワーポイント資料! (特典付き)
【8月11日掲載】 講演者からのメッセージ~「なぜいま」DSCCセミナーか?「その独自性」と、ご受講の意義とは?
過去例を見ないCOVID-19状況下のなか、特にLCDでは各サプライチェーン (基板投入能力=パネル生産能力面積、実基板投入=パネル生産面積、パネル出荷面積=ブランドからの需要面積) を同時に示す需給バランス分析がとりわけ必要であり、この最も重要なポイントを本セミナーでは詳しく解説します。なぜなら、ロックダウンや経済低迷による突然の需要減リスクを読みにくいなか、パネル生産面積とパネル需要面積に大きな乖離が今後生じる可能性があるからです。従って本セミナーでは、2020年分のみならず、2021年分も四半期別にQ1からQ4までのパネル生産 (ライン稼働率) の見通しを示します。
DSCCでは2020年のLCDパネル需要面積の前年比成長率を−0.5%と見ている一方、同生産面積は+3.4%になると分析しており、2週間程度の過剰在庫をサプライチェーン上で2021年に持ち越す (中国パネルメーカーが、決算直前のQ4'20に需要連動の大きな稼働調整をすることは容易でないことは、過去の例から理解しやすい) ものと想定します。その結果、2021年のLCDパネル需要面積の前年比成長率は+5.2%、同生産面積は-0.9%と、需要と類似のプラス成長ではないことを示しています。このような在庫持越しに伴い、2021年は従来の不足見通しからバランス見通しに緩和します。2020年のLCDライン稼働率は85% (従来は80%強と予想) を維持する一方、2021年の同稼働率は88%(従来は90%強と予想)のバランス程度にとどまるというのがDSCCの予測です。これは現時点で他所でみられる「2021年 LCD需給バランスが不足」の見通しとは異なるものです。
各サプライチェーンである「パネル生産能力」「実際のパネル生産」「パネル需要」の3つのポイントでの総面積を対象に、2021年にかけて四半期別での最新情報を示し、直近までのパネルメーカー別に関しても言及します。このような生産面も含めたQ4'21までの四半期別の見通しは、とりわけCOVID-19状況下にある日本の部材メーカー様にとって不可欠な情報となります。需要面積と供給能力面積との需給ギャップデータに加えて、生産も加味した需給ギャップの翌年までの見通しはDSCC独自のアプローチです。ぜひ本セミナーにご参加のうえ「DSCC独自のメソドロジー」を体感していただき、お客様のビジネス計画に活かしていただきたいと願っています。
田村 喜男
(8月11日)