OLED出荷数はQ3’23に回復~スマートフォン、モニター、タブレットが前年比プラス成長

Published November 13, 2023
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この記事は11月13日付 (米国時間) のDSCCグローバルプレスリリース OLED Panel Shipments Rebound in Q3’23 on Y/Y Growth from Smartphones, Monitors and Tablets をDSCC Japanのスタッフが全文和訳したものです。

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DSCCが発行した Quarterly OLED Shipment Report の速報版によると、Q3’23のOLED出荷数は前期比18%増、前年比14%増の2億500万枚となった (Q2’23は前年比1%増だった)。出荷数は複数の用途で前年比プラス成長となり、2022年から2023年上半期にかけての前年比マイナス成長を経て、在庫水準が一部のカテゴリーでバランスを取り戻し始めていることを示す、歓迎すべき兆候である。Q3’23出荷を主要OLED用途別に見ると、スマートフォン用OLEDの出荷数は前期比12%増、前年比25%増で、TV用OLED出荷数は前期比14%減、前年比40%減となっている。同レポートではこの他に多数のカテゴリーの出荷状況と詳細データを提供している。

OLED出荷数および前年比成長率
Source: DSCC's Quarterly OLED Shipment Report – Flash Edition

OLED用途別では、Q3’23もスマートフォン用が最も多かったものの、出荷数シェアはQ2’23の79%から75%に低下しており、その要因としてスマートウォッチ用とタブレット用の増加の影響が考えられる。

OLED搭載スマートフォンでは、iPhone 12 Pro MaxおよびiPhone 13 Proが共に大きく出荷数を伸ばしたAppleが、iPhone 15シリーズにおいても全体で前期比14%増の成長を記録した。SamsungはS23シリーズの減少によって出荷数が前期比11%減となった。Monthly Flagship Smartphone Trackerでは10月開始のS24シリーズ向けパネル出荷状況を提示している。

FPDメーカー別では、SDCが首位を維持したが、China Star、LGD、Visionoxが伸びた影響で、シェアはQ2’23からやや低下して45%となった。SDCはスマートフォン用OLED出荷数が前期比16%増となり、AppleやVivoなどへの出荷が大幅に増加している。LGDのスマートフォン用OLED出荷数は前期比1%減で、iPhone 13およびiPhone 14向けが減少した一方で、iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Max向けが増加している。China Starのスマートフォン用OLED出荷数は前期比33%増で、Xiaomiが大幅な上昇をもたらしている。

FPDメーカー別 OLED出荷数
Source: DSCC's Quarterly OLED Shipment Report – Flash Edition

OLEDの出荷数、出荷額、出荷面積、FPDメーカー別シェア、フォームファクター別シェア、ブランド別シェアなどに関するDSCCの長期予測は来月発表予定です。

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Written by

David Naranjo

dave@displaysupplychain.com