8月までのiPhone 15シリーズ用パネル出荷数、前年のiPhone 14シリーズ用と比べて23%増

Published September 25, 2023
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この記事は9月25日付 (米国時間) のDSCCグローバル発プレスリリース DSCC Reports Panel Shipments for the iPhone 15 Series were 23% Higher than the iPhone 14 Series through August をDSCC Japanのスタッフが全文和訳したものです。

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9月も下旬となり、9月22日にはiPhone 15シリーズが発売されたが、8月までのiPhone 15シリーズ用パネル出荷数は前年同時期のiPhone 14シリーズ用に比べて23%多かったことが、DSCCの Monthly Flagship Smartphone Tracker 最新版で明らかになった。

現行モデルであるiPhone 15シリーズの6月から8月のパネル出荷構成を見ると、Proモデルのシェアが前年のiPhone 14シリーズでのシェアよりも高くなっている。6月から8月の期間のProモデルのシェアは、iPhone 15シリーズでは55%となっているが、前年同時期のiPhone 14シリーズでは49%だった。8月のiPhone 15 Proモデルのシェアは59%だった。iPhone 15シリーズでは、iPhone 15で6.12インチ、iPhone 15 Plusで6.69インチという画面サイズの大型化、ダイナミックアイランド、A16 Bionicチップセット、USB-Cポートなど、多くの改良点が見られる。iPhone 15 Proモデルには新たに3nm A17 Proチップセットを採用、超薄型ベゼルとチタン製ハウジングを使用し、USB-Cポートを搭載している。iPhone 15、iPhone 15 Plus、iPhone 15 Proの発売価格はiPhone 14、iPhone 14 Plus、iPhone 14 Proと変わらず、それぞれ799ドル、899ドル、999ドルとなっているが、iPhone 15 Pro Maxはストレージ容量256GBで1199ドルとなっている ( iPhone 14 Pro Maxは256GBモデルで1199ドル、128GBモデルで1099ドルだった) 。iPhone 15シリーズではProモデルのシェアが高く、Pro Maxの発売価格が高かったため、iPhone 15シリーズのブレンドASP (平均販売価格) はiPhone 14シリーズより4%高くなっている。

iPhone 15シリーズ用パネル出荷を見ると、6月から8月の期間、SDCが91%という圧倒的シェアを獲得している (2022年の同時期のiPhone 14シリーズ用ではシェア84%だった) 。SDCはiPhone 15シリーズの4モデルすべてにパネルを供給している唯一のサプライヤーで、結果として圧倒的シェアを獲得することとなった。LGDは8月からiPhone 15 Pro用パネルを出荷しており、シェア9%を獲得した。8月のSDCのシェアは87%、LGDのシェアは13%となっている。LGDはiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxにパネルを供給している (LGDはiPhone 13、iPhone 13 Mini、iPhone 14、iPhone 14 Pro Maxにパネルを供給している) 。BOEは今年末までにiPhone 15用パネルの供給を開始すると見られる (BOEはiPhone 12、iPhone 13、iPhone 14にパネルを供給している) 。

iPhone 15シリーズ (2023年) vs. iPhone 14シリーズ (2022年) モデルシェア比較

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Monthly Flagship Smartphone Trackerには、主要スマートフォンブランド全社の全モデルを対象としたフレキシブルOLEDおよびフォルダブルOLED出荷の月間実績データと2ヵ月分の予測データを収録しています。

すべてのフラッグシップモデルを対象に、月間出荷数を以下の項目別に提示します。

  • ブランド
  • モデル
  • ディスプレイサイズ
  • フォームファクター
  • フォルダブル型フォームファクター
  • パネルメーカー
  • TFTバックプレーン
  • 解像度
  • ホール/ノッチ/UPC
  • リフレッシュレート
  • CoE (カラー・オン・エンカプスレーション)
  • MLA (マイクロレンズアレイ)
  • チップセットメーカー
  • チップセット
  • 標準輝度
  • ピーク輝度
  • デバイス発売日

Monthly Flagship Smartphone Trackerは、FPD材料メーカー、パネルメーカー、OEM、技術開発企業、ブランド、通信会社、財務アナリストなど、OLEDスマートフォンのサプライチェーンに関わるすべての皆様のお役に立つ優れたツールです。ブランド/モデル/パネルメーカー別のパネル出荷実績と短期予測、近日発売予定の次期モデルをご確認いただけます。

DSCCではこのほか、 Quarterly Advanced Smartphone Display Shipment and Technology Report も発行しています。このレポートでは、主要スマートフォンブランド全社を対象としたパネル出荷の四半期実績と詳細なモデル仕様およびトレンドのデータを提供しています。ブランド別、モデル別、またすべてのディスプレイおよび非ディスプレイパラメータ別にOLED搭載スマートフォンセットおよびスマートフォン用OLEDの出荷数データ、出荷額データを掲載、過去実績および今年度見通しは四半期ベースで、2027年までの予測は年間ベースで提示します。さらに、スマートフォンに適用可能なOLEDのテクノロジーとイノベーションのトレンドに関するインサイトも提供します。DSCCのデータベースに収録しているAMOLEDスマートフォンの構成は1300以上にのぼり、基板、TFTバックプレーン、パネルメーカー、リフレッシュレート、チップセットメーカー、設計ルール、5Gネットワークなどの項目によるバリエーションを含んでいます。

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Written by

David Naranjo

dave@displaysupplychain.com