2020年のFPD需要展望

Published January 9, 2020
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第23回 DSCC田村のFPD直球解説 (電子デバイス産業新聞)

2020年のスマートフォン(スマホ)用、テレビ用FPD需要を展望する。

スマホ用は、19年が数量ベースで2.9%減、面積ベースで3.1%増。世界経済の低迷や買い替えサイクルの長期化で中国・新興国需要の成長が鈍化したものの、大画面化で面積需要が伸びた。

20年は数量2.5%増、面積3.9%増と予測する。5Gモデルの立ち上がりで3年ぶりの需要増が見込まれる。特に中国市場の立ち上がりが大きく、中国ブランドで1・5億台以上、アップルとサムスンで1億台以上と計2.5億台以上を見込む。パネルに関しては、有機ELの需要が19年の4億8600万枚から6億2500万枚に飛躍する。アップルは20年の新モデル3機種すべてに有機ELを採用するもようだ。

テレビ用は、19年が数量横ばい、面積は4.6%増にとどまる。中国市場が前年割れしたことが足を引っ張った。

20年は数量0.8%増、面積6.2%増と予測する。世界のテレビセット需要は2%増加するが、パネル需要成長率は在庫調整を考慮して1%を下回るとみており、横ばいにとどまる可能性もある。有機ELは19年の320万台から20年は460万台へ増加するが、LGディスプレーの中国広州8.5G工場の立ち上げ遅れで下方修正した。

これら以外の全用途を含めた20年の面積需要は、液晶が約4%増、有機ELは37%増になる。

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Written by

Yoshio Tamura

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