Advanced (先端技術FPD搭載) TV市場~2023年下半期に回復開始、長期的成長の見通し

Published July 10, 2023
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出典調査レポート Quarterly Advanced TV Shipment and Forecast Report の詳細仕様・販売価格・一部実データ付き商品サンプル・WEBご試読こちらから お問い合わせください。

この記事は7月10日付 (米国時間) のグローバルブログ Recovery for Advanced TV Market Expected to Start in Second Half of 2023 with Long Term Growth Projected をDSCC Japanのスタッフが全文和訳したものです (7月18日 14:00版)。

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DSCCの Quarterly Advanced TV Shipment and Forecast Report 最新版によると、Advanced (先端技術FPD搭載) TV出荷は2023年上半期に台数、金額とも減少したが、下半期には台数が前年比横ばいとなり、2024年には再び成長に向かうと予測されている。このレポートでは最先端のTV技術 (WOLED、QD-OLED、QDEF、MicroLED、4Kおよび8K解像度のMiniLED) を含む、世界のプレミアムTV市場を対象としている。技術、地域、ブランド、解像度、サイズなどの項目ごとに、現在と将来のTV出荷台数と出荷金額を調査、これらすべての技術の成長を予測している。先月は最新実績を取り上げたが、本稿では最新予測の一部を紹介する。

レポート最新版では、2022年の販売が期待外れだったOLED TVの2023-2027年予測を下方修正、低価格LCD TVとの熾烈な競争の中、OLED TVの販売不振は2023年まで続くと見られている。

一つ目のグラフはAdvanced TV出荷数予測を四半期別、テクノロジー別、画面サイズグループ別に示している。Advanced TVの総出荷数は2023年上半期に前年比4%減となったが、2023年下半期には前年比横ばいの見通しで、OLED TVは前年比23%減、Advanced LCD TVは前年比11%増になると予測されている。

画面サイズおよびテクノロジー別 Advanced TV出荷数
Source: DSCC’s Quarterly Advanced TV Shipment and Forecast Report

Advanced TVの総出荷額は2023年上半期に前年比14%減となったが、2023年下半期にはOLED TVの出荷額が前年比28%減少、Advanced LCD TVの出荷額が前年比8%増となり、総出荷額は前年比7% 減になると予測されている。OLED TVはすべての画面サイズで出荷額が前年比減となる見通しだ。Advanced LCD TVについては、55インチ以下の出荷額は減少見通しだが、65インチ以上の出荷額は前年比増の予測となっている。

最新の長期予測では、Advanced TVの総出荷数は2023年に前年比2%減の後、2023年から2027年にかけて年平均成長率10%で成長し、3050万台に到達すると見られている。OLED TV出荷数は2023から2027年にかけて年平均成長率14%で940万台に、Advanced LCD TV出荷数は2023年から2027年にかけて年平均成長率8%で2110万台に増加する予測である。2025年から2027年にはQD-OLEDを含むOLED TVがAdvanced TV全体の31%を占める安定的シェアを確保するだろう。MicroLEDも出現するが、ボリュームはかなり低い見通しだ。

画面サイズおよびテクノロジー別 Advanced TV出荷数予測
Source: DSCC’s Quarterly Advanced TV Shipment and Forecast Report

Advanced TV出荷額はパンデミックによる需要と価格上昇によって2021年に急増した。2022年には価格下落が販売量増加を上回ったことで出荷額は3%減少した。2023年は需要が低迷、価格も下落を続けることから、出荷額はさらに12%減少すると予測されている。DSCCでは2024年に出荷額が再び増加に転じると見ており、販売量の増加、画面サイズの大型化、新たなテクノロジーにより、2023年から2027年にかけて年平均成長率6%で成長し293億ドルに到達すると予測している。QD-OLEDを含む OLED TVの出荷額は2027年に7%増の109億ドルとなり、Advanced LCD TVの出荷額は2%増の167 億ドルに到達、Advanced LCD TVの出荷額シェアは2027年に57%まで低下すると予測される。MicroLEDは超プレミアムTVとして登場する見通しで、出荷額は17億ドルでAdvanced TV全体の6%、数量シェアはわずか0.1%と予測されている。

Advanced TVカテゴリーは数量ベースではTV市場全体のごく一部にすぎないが、テクノロジー戦争におけるあらゆる「アクション」の立ち位置を表すものである。LCD陣営のチャンピオンはMiniLEDだ。画面サイズ別MiniLED TV出荷予測を示すのが以下の最後のグラフである。MiniLED TVは2019年にTCLによって導入されたが、2020年の販売量は非常に少なかった。TCLに続いて2021年にはSamsungとLG、2022年にはSonyを含む他の主要ブランドの大多数がMiniLED TVを導入した。プレミアムTV市場では、MiniLED、白色OLED、QD-OLEDの間の争いが続くと見られる。第10.5世代 LCD生産ラインにより、最大の画面サイズクラスではMiniLEDがOLEDよりもコストと価格で有利になると予測される。MiniLEDと大画面は8K TVへの道筋の中心となるだろう。2022年から8K TVの大部分がMiniLEDテクノロジーを採用している。

MiniLED TV出荷数予測
Source: DSCC’s Quarterly Advanced TV Shipment and Forecast Report

複数のパネルメーカーの継続的成長と十分な生産能力により、2027年にはMiniLED LCD TVの出荷数がOLED TV (QD-OLEDを含む) の出荷数を超えると見られ、LCD TV (MiniLEDおよび標準バックライト搭載モデルの両方) は今後もAdvanced TVの出荷数シェア50%以上を維持すると予測される。

DSCCの Quarterly Advanced TV Shipment and Forecast Report では、すべての主要Advanced TVディスプレイテクノロジーの技術解説に加え、Q4’22までの四半期別出荷実績をテクノロジー/地域/ブランド/解像度/サイズの各項目別にソートすることができるピボットテーブルと、出荷数、出荷額、平均価格、その他の指標についての分析を提供しています。また、2027年までの四半期別予測をテクノロジー/地域/解像度/サイズの各項目別に提供しています。

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Written by

Bob O'Brien

bob.obrien@displaysupplychain.com