[11月19日午前] FPD産業分析セミナー 2025年後期版~午後は併設TECHセミナー (初)
前回ご参加者様へのご案内
今回は、午前中に「FPD産業分析セミナー 2025年後期版」、13時からは併設企画として「カウンターポイント TECHセミナー 2025」(専用ウェブサイトはこちら) を初開催します。午前の部は30,000円、午後の部は初回特別価格15,000円 (全講演分のPDF付き) or 特別無料 (ご希望される1講演分のPDF付き※日本国内の、かつテクノロジー産業企業様のみ対象) となります。ぜひお申し込みください。
本セミナーの特長~田村喜男のご挨拶
当社は、11月19日 (水) 午前中に東京コンファレンスセンター・品川5階大ホールにて「FPD産業分析セミナー 2025年後期版」を開催します。さらに続けて、午後からは今テクノロジー産業で最も注目されるキーワードをピックアップした新企画「カウンターポイントTECHセミナー 2025」を初開催します。
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まず、午前のFPD産業分析セミナーでは、2025-26年のトピックスをもとに業界を展望します。冒頭セッションの「FPD市場総論」では、FPD業界調査歴30年超の日本支社長兼グローバルリサーチバイスプレジデントの田村喜男が、約90分間をかけてじっくり解説します。
今回のキーワードは「Apple」と「大型テレビ」です。
Appleに関しては、(1) フォルダブルiPhoneの発売 (2) 有機EL搭載MacBookのリリースは2026年末までに間に合うのか (3) Apple Watch用有機ELのサプライヤーはどうなる、が注目ポイントになります。(1) はSamsung Display (SDC) がパネルを全量供給する見通しですが、(2) ではSDCのG8.7工場の立ち上げに格闘しており、量産開始が2026年4-6月期にずれ込む可能性が高いです。(3) はLG Display (LGD) とジャパンディスプレイ (JDI) が供給してきましたが、JDIの供給停止に伴い、BOEやSDCが参入してくることが見込まれています。
大型テレビに関しては、85/98/100インチといった”超大型”の出荷台数が、2024年10-12月期で300万台に達し、一定の市場を形成し始めました。現在、115インチはG10.5ガラス基板で2枚取りしていますが、取れ効率が悪い (ガラス基板が余る) ため、2026年以降は130インチを2枚取りすることが計画されています。大型テレビでは、RGB MiniLEDバックライトが登場。TCLが赤色にKFS蛍光体を用いた低価格ソリューションを開発するなど、超大型から65インチクラスまで適用範囲を広げてきそうです。これに対抗するため、有機EL (WOLED) テレビは偏光板レスを2026年内にリリースし、65インチで30-40ドルのパネル価格の引き下げ、製品売価では100ドル程度の引き下げにつながる見込みです。
続くセッションは、毎回大好評をいただいている「FPD先端技術及び投資動向」、韓国から来日するFPD技術/設備投資/製造装置担当ディレクターのJayden Leeが、堪能な日本語で50分間にわたり丁寧に解説します。開催前には登壇記念コラムを執筆、ポイントを事前解説しますのでご期待ください。
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次に、新企画のTECHセミナーでは副題を「日本のテクノロジー産業が切り拓く、AIと貿易戦争の航路」と定めて、田村喜男による「世界経済×テクノロジー最前線」ではトランプ関税がエレクトロニクス産業に与える影響を解説するほか、「スマートオートモーティブ」、「半導体業界の成長とAIにおけるメモリ / ファウンドリー2.0と半導体業界における成長」、「AIが拓く未来」、「スマートフォン&XR最前線」といった注目テーマの講演、さらにはパネルディスカッション「貿易戦争×AI時代と対峙する日本TECH産業」をご提供します。
日本、米国、台湾で活躍する各分野の専門アナリストが登壇し、グローバル調査会社であるカウンターポイントリサーチの幅広い知見を披露、多面的な視点からエレクトロニクス産業全般の現在・未来を展望します。セミナー終了後には懇親会も開催、各産業の専門家たちとの意見交換にお役立てできると嬉しい限りです。ご参加を心からお待ちしています。
カウンターポイントリサーチ
日本支社長 兼 グローバルリサーチバイスプレジデント
田村 喜男
※電子デバイス産業新聞 10月号コラムを元に内容追記しました。