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FOR IMMEDIATE RELEASE: 11/16/2023


IT用OLED投資が本格化、OLEDoSは中国躍進の兆し
DSCC FPD技術・設備投資・製造装置担当ディレクター Jayden Lee

DSCC Korea (ソウル) -

電子デバイス産業新聞 (11月23日号)

 調査会社のDSCC(Display Supply Chain Consultants)は、このほど「FPD設備投資&製造装置レポート」を発刊した。さらに11月28日に開催される「DSCC発 FPD産業分析セミナー」では、FPD技術・設備投資・製造装置担当ディレクターのJayden Lee氏が、韓国・中国の投資動向を中心に日本語で講演する。講演に先立ち、メーントピックスについてインタビューした。

 ――年明けにはいよいよアップルのVisionProが上市されます。AR/VR関連の動きが活発化しそうですね。
 Lee すでにサムスンディスプレー(SDC)が、OLEDoS(シリコン基板上に形成する有機ELディスプレー)の量産化に向けパイロットラインで開発を進めているが、VisionProの動向を見定めてからの自社製品開発、となりそうだ。このため、サムスンブランドのAR/VRデバイスは、2025年以降になるとみている。ただ、サムスン電子がSDC以外のパネルを使う可能性もある。
 アップルは、Proというネーミングからも、その高い価格設定からも、今後VisionProの廉価版を発表するとみられている。その際には、OLEDoSはVisionPro同様のソニー製ではなく、中国のSeeYaなどが提供する可能性もある。まだまだその動向には注視が必要だが、成長市場であることは間違いなく、新興企業の躍進なども考えられる。

 ――24年の主な投資動向について。
 Lee 24年は、ITパネル向け有機EL(OLED)のG8・7工場の投資動向に注目だ。SDCが投資を決定して拠点整備を進めているほか、BOEのB16工場の投資がほぼ確定し、23年末には着工する計画だ。また、ビジョノックスのV5工場(中国安徽省)への投資も確定し、ジャパンティスプレイ(JDI)も中国安徽省での拠点整備を発表した。
 23年は投資の観点では本当に低迷した年だったが、24、25年はそれぞれ前年比82%、25%増の投資額となる。ただし一点、懸念材料となるのは、ビジョノックスとJDIの補助金交付元が同じ行政ということだ。行政が補助金を確保できない場合、どちらかの拠点整備に遅れがでるかもしれない。

 ――これら投資の背景は何でしょうか。
 Lee アップルが24年に上市するiPadProに、OLEDを採用することが要因となっている。24年は、IT系パネルでOLEDが拡大する始まりの年と言えるだろう。
 アップルはiPadProを皮切りに、iPadminiやAir、MacBookProなどへと徐々に搭載製品を増やしていくとみられ、この傾向はその他ブランドにも波及していく。さらにアップルはフォルダブルにも着手する計画で、OLEDはIT系を中心にさまざまなパネルでの搭載が拡大していく見通しだ。

 ――技術面でも変化がありそうです。
 Lee iPadProに採用されるOLEDは、ハイブリッドOLEDと呼ばれる構造であるのが特徴だ。その他のデバイスのOLEDパネルは、ガラス基板上に発光層などを形成してガラスで封止しているが、ハイブリッドOLEDは薄膜封止(Thin Film Encapsulation、TFE)を用いている。高価格でも売れるiPadProだけが採用できる技術だが、これをきっかけに他ブランドのタブレットなどの価格も引き上げられることで、薄型軽量化に効く同技術も広がっていくとみている。
 このほか、バックプレーンにおける電子移動度向上技術の進歩などがあるが、セミナーにて詳細に解説していく。

(聞き手・構成:電子デバイス産業新聞・澤登美英子記者)

[11/28開催] DSCC発 FPD産業分析セミナー:2024年業界の大局を洞察する ※昼食付き56,000円(税込61,600円)

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