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FOR IMMEDIATE RELEASE: 11/01/2023


FPD産業分析セミナーの見どころ
DSCC アジア代表・田村喜男

DSCC Japan (東京) -

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第68回 DSCC田村喜男のFPD直球解説 (電子デバイス産業新聞)

​​​​​​​DSCCは、11月28日(火)に「DSCC発 FPD産業分析セミナー」を東京コンファレンスセンター・品川 5階大ホールで開催する。魅力あるプログラムを取り揃え、まだ不透明感の強い2024年のFPD産業の大局を洞察する。

LCD市場では、中国パネルメーカーが再び工場の稼働調整に入った。工場稼働率は、在庫水準の低下に伴って2~7月にいったん上昇したが、8~9月からテレビの主要ブランドが調達を絞ったことを受け、再びテレビブランドの在庫が積み上がる事態となったためだ。

かつての中国パネルメーカーは、在庫の増加を厭わないプッシュ型の生産戦略をとってきたが、現在は受注生産に近いかたちをとっており、こうした姿勢をとるのはFPD産業の歴史で初めてのことである。

市中在庫を圧縮するため、10~12月期は稼働を大きく調整するもようで、これにより工場稼働率は85%から70%後半へ低下する。この傾向は24年1~3月期まで継続しそうだが、まずはこの稼働調整をパネル各社が足並みを揃えて維持できるかが当面の注目ポイントとなる。

市況はいまだ厳しいが、戦略投資として有機ELの大型パネルへの投資に動きが出ている。サムスン電子が進めるIT用G8投資に続き、ファインメタルマスク(FMM)を使用しない大型有機ELの量産化を目指す動きが活発化。中国でジャパンディスプレイが独自技術「eLEAP」の量産化を進めているほか、ビジョノックスもアプライド マテリアルズの装置を使って「VIP」の事業化を虎視眈々と狙っている。V4新工場を建設し、IT用G8投資を計画している。

加えて、ノーベル賞を受賞した量子ドット(QD)も上げ潮だ。有機ELに消極的なTCLやハイセンスなどの中国勢が、当面のハイエンドパネル技術としてQDの採用を前面に押し出しており、従来からのQDLCDテレビやQD搭載ミニLEDバックライトを積極的に採用してきている。

QD市場では、独占的な供給能力を有している米ナノシスを昭栄化学工業が先ごろ買収したことも注目を集めており、相対的に海外企業の躍進が目立つなか、日本企業が成長の芽がある分野で名を上げているところも興味深い。

本セミナーでは、こうした流れにあるFPD市場の現在と今後を大局的な視点から洞察する。DSCCのアナリストに加え、提携調査会社カウンターポイントリサーチによるスマホ市場動向、サークルクロスコーポレーション フェローアナリストの小野記久雄氏によるOLEDoS/LEDoS技術解析、恒例となっているみずほ証券シニアアナリストの中根康夫氏をお迎えした「言いたい放題」のオフレコ対談などで、次の流れを読み解いていく。


ぜひ本セミナーを皆様の事業展開にお役立ていただきたい。

年2回の大人気企画!みずほ証券・中根康夫氏⇔DSCC田村喜男の"言いたい放題"対談 (前回写真)

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