OLED 2020年需要は前年比2桁成長を維持するも、前回(20年2月)予測比では減少

Published 5月 25, 2020

このほどOLED出荷動向に関する最新レポートがDSCCにてまとまった。

OLED出荷枚数ベースで79%を占めるスマートフォン向けに関しては、全体としては世界的には新型コロナウィルスの影響がまだ大きくないQ1’20は前回(2020年2月)予測に対し、3%減の9950万枚。新型コロナウィルスの影響がすでに顕在化していた中国ブランド向け(Huawei向けを除く)が11%減と全体の足を大きく引っ張った。Q2’20以降は新型コロナウィルスのインパクトが世界的に拡大し、2020年総計では前回予測比11%減の5億2300万枚と見込む。但し、前年比では12%増と成長基調であることには変わりない。

ブランド別にみると、Samsungは前回予測では前年比微減と見込んでいたが、今回は前年比14%減の1億7000万パネル。一方、Appleは今年発売のフラッグシップモデルが全てOLEDになることを踏まえ、前年比70%増の1億枚(前回予測比6%減)。Huaweiも前回予測比では8%減だが、前年比ではフレキシブルを倍増させる勢いで、リジッドも合わせ61%増の9千万枚を見込む。Huawei以外の中国勢は前年比では6%増だが、前回予測比では新型コロナウィルスの影響に加えて、Flexible需要が計画通りに増加せず、13%減に悪化する。

図1:スマートフォン向けOLEDパネル出荷枚数推移 Source:DSCC Quarterly OLED Shipment Report

一方、面積ベースでOLEDパネル全体の出荷動向を見ると、スマートフォン向けとTV向けで殆どを占めている。2020年総計を前回予測比で見ると、スマートフォンが年間10%減、TVは11%減で、合計でも10%減だが、前年比ではスマートフォンが14%増、TVが20%増と数量増や画面サイズの大型化を反映している。四半期別では、Q1’20はコロナウィルスの影響がまだ現れず前年比増加するものの、Q2’20には前年比7%減(前回予測比22%減)と一旦落ち込むが、Q3’20以降は回復し再び前年比で増加する見通しである。

図2:OLEDパネル出荷面積推移 Source:DSCC Quarterly OLED Shipment Report
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Written by

Hiroshi Tsutsu

tsutsu@displaysupplychain.com