FPDメーカーのQ1’20業績はQ4’19より赤字幅が拡大

Published 5月 18, 2020

国内パネルメーカーは未だQ1’20の業績を公表していないが、中韓台勢のQ1’20の業績がリリースされている。

Q4は年間で最大の売上になることが多かったが、Q4’19全体ではQoQで2%減と不振であった。出荷面積を公表しているパネルメーカー6社の合計では3%ほど出荷面積が伸びているので、LCD TV用パネル価格下落が売上減の主な要因。

Q1’20は、新型コロナウィルスにより最終需要は減少したが、パネル出荷はそれほど減少しなかった。LCD TV用パネル価格が値上がりしたにも関わらず、季節要因による出荷減少があり、QoQで大きく減少した。LGDとInnoluxは2割以上減少し、世界平均の減少率は19%。YoYで見ると、大手ではSDCの+2%増とCSOTの22%増を除くと、2桁減の会社が多く、LGDは24%減となった。世界平均の9%減に対してLGDの減少率が大きいが、Q4’19からの韓国生産ライン縮小を反映した結果となっている。また、売却の噂が飛び交うCEC PandaもQoQ、YoYともに大幅減で売却の可能性がますます高まってきた。既に、BOEとの交渉の最終局面に入っているとの報道もある。

営業利益率で評価すると、Q4’19は10社全体としてQ1’19以来の赤字に転落。平均の営業利益率は-2%。 中でもCEC Pandaの-46%が目立つ。 黒字を維持できたのはBOE、JDI、SDC、Tianmaの4社のみ。JDIは構造改革が奏功し、1年ぶりの黒字。Q1’20はBOEとTianmaの2社以外は全て赤字。SDCも1年ぶりに赤字転落し、パネルメーカー9社の平均の営業利益率は-4%にまで悪化。

 Q2’20は、新型コロナウィルスの影響による最終製品需要急減、在庫調整のためのパネル生産減、TV用パネル価格の値下がりなどが重なり、一層の悪化は避けられないであろう。

図1:FPDメーカーの売上高推移 Source:DSCC Quarterly Display Supply Chain Financial Health Report
図2:FPDメーカーの営業利益率推移 Source:DSCC Quarterly Display Supply Chain Financial Health Report
Image Description
Written by

Hiroshi Tsutsu

tsutsu@displaysupplychain.com